干し大根と発酵と微生物と今年最後のお弁当

SNSでも書かせていただきましたが、毎年の季節仕事のひとつに『旬の野菜を干す』があります。

今回は大根。

北海道では丸干しですが、こちらは気温が高いので粗く切って干すのがよいと学びました。

半干しにしたら、一部はサラダ、一部は昆布と醤油つけ、一部は甘辛く煮てつくだ煮になりました♫

干すと長持ちするだけでなく、旨味がぎゅっと凝縮され、さらに微生物により新たな旨味もでてきます。栄養バランスも変化します。(分解者は生産者と同じく偉大だと思っています!)

干したり漬けたり、先人の知恵は季節に足りないビタミンや栄養を補い、旨味も増やすんだからすごいです。微生物の力を借りて、免疫力を高め、ウイルスやストレスにも負けない丈夫で元気な体を維持していきたいですね!

昨日は今年最後のお弁当、甘酒とお塩に漬けたササミをジューシーなフライにしたこれまた最近の定番のひとつです。キャベツとターサイのクタクタ煮込みや、白菜の生姜ナムル、菊芋の塩きんぴら、ネギ焼き柚味噌など、冬らしく甘くなった野菜たちが入りました。

お弁当をこんなに長く続けるとは思っておらず、本当に全て手探りで今年は走り抜けてしまいました。

最後まで受け取り続けて頂いたみなさま、食材を届け続けてくださった農家さん、本当にありがとうございます。

たくさん働いてくれた風の森キッチンに住む微生物の皆さんもありがとうございました♫

日々営める事に感謝しています。

ふうこ

太陽と風の力

漬物ともうひとつ、風の森キッチンで積極的に勉強しているのが干物です。

季節になると一気に採れる野菜は、フレッシュのよさを思いっきり楽しんだら、あとは漬物や乾物に。

発酵の力と太陽の力で、フレッシュとはまた違った旨味と栄養価が増しましになって、すぐに使い切るプレッシャーからも解放され、とっても便利でとにかく美味しいんです^^。

ブルベリーは甘みや味がぎゅっと凝縮して、半干しならばそのままヨーグルトにいれたり焼き菓子に入れたり、美味しくってすぐ食べちゃいます〜〜。ジャムのように砂糖を使わないのでいいですね。

大根と人参は前回美味しかった松前漬け風にしようかと。最近のまかないランチの夏カレーの頻度が高いので福神漬けも良いですね!

慌ただしくても、食材は命の一滴、なるべく食いしん坊魂全開で美味しくいただききりたいです。

やはり母ちゃん気質ですね〜(笑)

では!

ギフトと豆料理いろいろ

季節を問わずに年中食卓に登場する豆料理。

黒花豆と人参のマリネ。刻んだ人参とほっこり甘い黒花豆と酢、塩、胡椒、白胡麻油を少し。

二日目のほうが味がしみて美味しい。

たまご豆(白たまご)の出汁ひたし。

出汁に使った昆布、人参の皮、干し椎茸も刻んでいれました。

こちらも気持ち塩を強くするとだんだんとしみて数日美味しく食べられます。

飛騨のごく一部の地豆で、両親のおぼろげな証言を頼りに探して探して、当時私が働いていた旅館の女将さんのお知り合いの出身の村で育てているところにたどりついて、一握り分けていただきました。北海道とは気候が合っていたようで8年経った今は沢山収穫されています。昨年は台風の影響もあったので相当大変だったようですが、母がたくさん送ってくれました。有難い母の愛情です。あっさりとした上品な豆です。豆=種、タネの話は長くなってしまうのでまたにします。

桜豆(北海道の地豆)、湯むきミニトマト(そよかぜ農園)、あげ(広島)のサラダ。

塩胡椒で混ぜただけですが、トマトの酸味があげや豆に染み込んでよいかげんになりました。

あげは広島でお豆腐屋さん修行中の直美さんから送っていただきました。

直美さんは、風の森キッチンを作るときの改装工事で、最初の1ヶ月を風呂もないキャンプのような生活をしながら私と二人もくもくと炎天下の壊し作業をしてくれた方です。きっと丁寧に豆と向き合う日を送っているのだと想像しながら送ってもらったお豆腐を頂きました。いつかお豆腐屋さんを訪ねて行ってみたいです。

たくさん詰め合わせで届きました
直美さんから送ってもらった写真

こちらも同じく佐々木豆腐店のおからでひじきと枝豆の卯の花をつくりました。

たくさん美味しく頂きました。

お母さん、直美さん、ありがとう!

夏野菜と日差しと保存

日差しが強いこの頃、どんどん干せます。あっという間なので干しすぎに注意しています。

半干し野菜は旨みや甘みがぐっと凝縮して、漬物や和え物、炒め物にしても水分がベシャベシャと出ないので歯ざわり良く味も栄養も流れてしまわずに全ていただけます🎶

半干しキュウリの山椒醤油漬けは最高です。

トマトは湯むきして、カットして瓶詰め煮沸保存又は冷凍保存。一手間かけてソースやケチャップにしておくと◎

暑い日の冷やしトマトも最高ですが、火を通すと旨みがすごくでるので夏のカレーにはこの湯むきトマトがかかせません。北海道の実家ではよく夏にひたすらつくっていました。

お弁当の中身

お楽しみオーガニック弁当の中身についてよく質問があります。

基本的に日替わりになりますから何が入っているかは開けてからのお楽しみ♫です。

農家さんや漁師さんから送られてくるものも旬のおまかせBOXなので、私自身何が提供できるか直前までわからないのです。

上の写真は、鰆の西京焼き・卵焼き・人参と新玉ねぎのゴマラペ・キャベツとひじきの炒め煮・白菜と大根や人参の皮の味噌炒り・玉ねぎとミニトマトのピクルス・黄色ズッキーニのグリル・大根塩漬け・レタスサラダ・半干し野菜の松前漬け・人参の糠漬け・人参の葉っぱをふりかけにしたものが入っています。

こんな感じで定番のカタチはおおよそ定まりつつあります。

ご飯とメイン(お魚の場合は一夜漬け焼きが多いです。冷めても柔らかく味がしみて美味しいからです。甘酒を砂糖やみりんの代わりにいつも欠かさず仕込んでいますから、甘酒に塩を足して塩麹漬にしたり、味噌で西京漬け風にといった具合です。お肉の場合は茹で豚の和え物や蒸し豚、ハンバーグやスパイシーチキンなどです。こちらも下味に甘酒や味噌が活躍しています。)

それから卵(平飼いの有機飼料のもの)は酢醤油などの味玉か卵焼きが多いです。

そして季節野菜をグリルにしたり、おひたし、ラペ、炒め煮込み、漬物など葉っぱや皮までそれぞれに仕込んでお入れしています。

海藻もまずまずの頻度で入ります。

マイペースの歩みではありますが、これからもどうぞよろしくお願いします!

ふうこ

初夏の漬物と干物

暑い季節がやってきて、

風の森の庭もザワザワと緑が濃くなってきました。

紫陽花も咲き始め^^

干物もあっという間に干し上がり、

この人参小2本と大根1本半は、

たった瓶詰め一つの福神漬けになりました。

スルメと昆布も少し入れて、松前漬け風です。

発酵も一気に進むので、色々と漬物を作っています。

右上から時計回りに、赤玉ねぎの酢漬け、水菜のキムチ下漬(酒粕、甘酒、塩)、白菜のピリ辛生姜、ズッキーニの酢醤油下漬け(塩)、塩玉ねぎです。あとよく作るのが刻み小松菜の塩漬けといつもの糠漬け。

あんまりプラのジップロックは多様したくないと思いつつ、チョコっと漬けに便利でつい。

漬物小屋と漬物樽と石が欲しいです。

これがあれば、暑い日もご飯と味噌汁でモリモリです♫